東京
見たくないもの聞きたくないものは全部黒い瓶に入れて口を閉じてしまえばいい
いきなり震えたiPhoneも前よりかは上手く話せたと思う。前よりかは上手く終われたと思う。
また何ヶ月も連絡こないことも慣れてきたし、私から連絡することはきっと今までもこれからも無い
多分、私が生きていればそれでいいんだと思う。生きてるか死んでるのか元気なのか度々思い出したように気になって連絡を飛ばしてみて生きているならそれでいいみたいな。本当の意味は本人にしかわからないしその気持ちを読み取ろうとするのはとても難しいことで多分それはきっと必要ないことなので私はもうあまり気にしないようにしてるけど(気にしないようにするのも上手くなってきた)本当によくわからないけどなんか不思議な関係になってしまった。もう触れ合うこともないし、直接会うことも、声を聞くこともないのかもしれないのに。
でも、生存確認を度々してくれる人ってそんなにいるもんじゃないし、私はきっと恵まれている、いや絶対恵まれている。それが彼女とのデートの後でもセックスの後でもわたしの知ったことではないし、終わったら遊んであげるねっていう365日24時間の上から目線も私が一番心地いいことを知ってるし、遊ぶ気がさらさらないことも知ってる。
その瞬間のその行為がこの先未来でなんの意味を持たないものになっても、私はなんとなくそれでいいと思う。なんとなく今日だけは頑張れる気がする。
でも昨日と今日はきっと私はきのこ帝国の東京をずっと聴いてるんだろう。
今立ってるところから上見上げて最近何してるんだろうと思ってみるんだろう。
その行為が未来で意味を持たないものだとしても私は何度も何度も東京を思い出す。
非日常的な刺激は時々でいいと心底思う。わたしの神経はもうずっとは震えない。