フィクションストーリー

なににしがみついてなににこだわってなにを求めてるのか前が上手く見えてないのに感情だけがどんどんぐちゃぐちゃになっていくイライラしてどこにぶつけても何もスッキリしなくてコーンフレークに染み込ませた牛乳でコーンフレークがどんどんフニャフニャになっていくのが嫌いでいつも急いで食べなきゃいけないのなんか憂鬱だなって。じゃあ何で食べてるのってわかんないな。なにが欲しいの?って聞かれてもなにもいらないんだけど、あの子がどんどん欲しいものを手に入れている様子を見てるとなんだか私も欲しいような気がしてしまう。会ったこともないあの子にこんな要らない感情をいだいてしまうなんて世の中はどうかしてる。知らなくていいことまでどんどん私の中に入っていく世の中なんてどうかしてる。でも何も知らないままで目の前の幸せにぬくぬくと浸ってああ私ってなんて幸せなんだろうって空を見上げて満足そうにする女の子はなんか馬鹿っぽくてなりたくないしなれないんだろうな。多分ほんとはそうなりたいんだけど多分おそらく多分きっとなんちゃって。こんなことを考えてたらどんどんコーンフレークが牛乳でフニャフニャになるんだ。何も欲しくないなんか嘘だもうなにが本当でなにが嘘なのかもわかんないから全部全部フィクションはいはいフィクションでしたーゲームオーバーって人生の電源を切ってしまいたいのに、iPhoneの電源を切れない人間がそんなことできるはずがない。ああ、また朝が来た憂鬱なゲームの始まり。きっと今日もあの子は幸せだなって空を見上げてるんだな。どうかしてるぜ。