再結晶




今年の春、ふと君を想ったことはとても自然で私の心の中に何も違和感がなく溶けていったそれは気体のような液体のような私の身体の中へ消えていった。

確かに私は今年の春、君を想い出した。


もう冬が来ようとしてるのに、あの時の溶けていった気持ちが言葉がみるみるうちに形になってチクチクと痛みだした

3年もの間(3年なのかもしくはそれ以上なのかももうわからない間)君のいない生活を送っていたのに、どうしてこうも一瞬で私は弱くなれるのだろうか一日一日がとても痛く感じてしまうようになるのだろうか



君が私の住む所へ帰ってきた


という刺激は予想を超えた威力で私に突き刺さった